虹(rainbow)
虹の色の数は何色?
夕立の後などに現れる「虹」。英語では rainbowですね。bowは弓のことで、「雨によって作られる弓」です。カラフルで本当にきれいです。
さて、「虹はなん色ありますか?」と尋ねられたら、日本ではほとんど全員が、「7色です」と答えます。カナダやフランスでも同じ7色です。
色は、赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫、という順です。
赤は波長が長く、紫は波長が短い光線です。こういう目に見える光を可視光線といいます。また、赤色の外にある目に見えない光線が赤外線で、紫色の外にある光線が紫外線です。赤外線は熱作用があり、紫外線は日焼けを起こします。紫外線を防ぐため、UVカットのサングラスや水着もあります。UVというのは紫外線 Ultraviolet UとVをとって表しているのです。
虹の色の覚え方
カナダでは、虹の色の覚え方を、「ROY-G -BIV」というふうに覚えます。それぞれ、色の名前の頭文字です。
虹の色や数は国によって違う
ところで、虹は国によってその色の数が違います。
たとえば、イギリスやアメリカは6色で、藍色がありません。
ドイツやオランダは5色で、橙色と藍色がありません。
メキシコの原住民のマヤ族は同じ5色でも、「黒、白、赤、黄、青」だそうです。黒や白が虹色の中に見えるなんて変ですよねえ。
なかには2色や3色でしか言い表さない国や人々がいるそうです。きっと、その人たちの言語に色を表す言葉が少ないからなのかもしれません。
虹が7色だと言われるようになったのはニュートンがプリズムを使って実験したときに取り上げた色が7色だったからと言われています。彼は日光をプリズムを通して壁などに映すと、上に書いた色が現れることを発見しました。1666年のことです。彼が木からりんごが落ちるのを見て「万有引力」を発見した翌年のことです。
でも、どうしてイギリスやアメリカでは7色から6色に減ったのでしょうね?一般の人が言うときには6色だけれど、学者とかが使うときには、やはり7色と言っているそうです。これはやはりニュートンの影響だと思います。
虹はどうして虫偏?
話はまったく変りますが、どうして漢字で書く「虹」は虫偏になっているのでしょう?
中国では「虫」はムシだけでなく、ヘビなども表しました。そして、「工」は「突き抜ける」を意味します。
きっと、竜が空を飛んでいる姿を想像したのでしょう。
虹に関する言い伝え
虹にはいろいろ言い伝えがあります。
ギリシャやローマ時代、虹の女神を Iris といいました。Iris は大神ゼウスのメッセンジャーとして他の神々に伝言を届けました。虹に乗せてメッセージを届けたのかもしれませんね。
インカ帝国では、虹は「神の贈り物」といわれ、ロシアでは「天国への扉」といわれています。
本当に天国へ行けるのかな?虹は下から上に行くけれど、また下に戻ってくるよなあ。。。
虹が地上に落ちるところには宝物が埋まっていると聞いたことがあります。
今度、虹が現れたら掘ってみるつもりです!