この世から男性がいなくなる?
ウーマンパワーによって世の中から男性がいなくなってしまうかも。。。
いやいや、英単語の世界のことです。
実は、女性たちが言葉の中の差別用語をできるだけ避けようと唱え、それで-man の付く単語がなくなりつつあるのです。
たとえば、手紙を運んでくれる郵便屋さんはmailman といっていましたが、manが付くのでmail carrierと呼びましょうということになりました。carrierはcarry(運ぶ)する人のことです。カナダやアメリカでは郵便屋さんは女性もたくさんいます。ですからmailmanではおかしいというわけです。
policemanやfireman も男性だけではありませんから、それぞれ、police officer やfire fighterと呼ばれるようになってきました。同じように、salesman の分野にsaleswoman が現れ、salespersonと呼ばれています。
このように、今ではいろんな職場にどんどん女性が進出し、男性がしていた仕事を女性もするようになり、その職業に新たな呼び方が付けられました。
また、スポーツの世界でも同じですね。sportsman の世界にsportswoman が活躍してきて、男女両方を表すsportsperson やathlete と呼んでいます。
『うちの女房にはヒゲがある』じゃありませんが、女性が強くなり、社会にもどんどん進出してきましたね。いや、女性が男性化してきたといより、女性が男性と同等に扱われるようになってきたというほうが正しいかもしれません。
ある本を読んだのですが、人の身体には男性と女性を決める染色体があります。染色体にはXとYがありますが、女性はXX、男性はXYになっています。X染色体はY染色体の23倍の大きさがあるそうです。男性のY染色体はだんだん小さくなって、数百万年後に消滅するかもしれない。。。
この世から男性がいなくなるかもしれないのです!
でも私は心配していません。数百万年後には生きていないですから!
話を戻しましょう。
上の一覧にあるように、男性語と女性語が使い分けられていたのが、一つの言葉で表すことが多くなってきています。
女性が男性と同じ仕事をするから男性語を失くそうという風潮になりましたが、反対の現象もあります。
例えば、スチュワーデスという仕事です。愛称は「スッチー」。一見華やかなスチュワーデス(stewardess)の仕事も、揺れる飛行機の中で動き回るのは大変です。棚の上に荷物を上げるのを手伝ったりもしなければなりません。時には男性の手を借りたいこともあるでしょう。
そこで、スチュワード(steward)という男性乗客員が飛行機に乗り込むことになりました。これなどは女性の職業の中に男性が進出していった例です。
ですが、今では両者を分けないでflight attendant、若しくはcabin crewと呼んでいます。日本ではcabin attendant、略してCAと呼んでいますが、これは和製英語です。
さあて、このままmanが消えてしまうのでしょうか。。。だとすると、かつてのヒーローたちはどうなるのでしょう?
スーパーマン(superman)は?
バットマン(batman)は?
スパイダーマン(spiderman)は?
それに、、、スノーマン(雪だるま)は???