それじゃ通じないよ

「th、v、rとl」の発音

英語の語句を発音することは難しいです。英語には日本語にはない発音があるので、日本人が英語を話すと英語話者には通じないことが多々あります。

「th、v、rとl」の発音は良く取り上げられていますね。「th」の発音は「s」と言ってしまい、「v」「b」の音を出してしまいがちです。また「r」と「l」の発音は意識するとかえって逆に発声したりしてしまいます。

他にも微妙に違うものは数限りないです。だって異なる言語ですから仕方がないですよね。

英語では発音が異なる語

ここではそれらの問題ではなく、明らかに「言い方が違う」語句を取り上げておこうと思います。


例えば、今、新型コロナウイルスによって世界中が大変なことになっていますが、この中の「ウイルス」は英語では「ヴァイラス」と言います。 他にもレストランへ行って、「まずはビールで乾杯しよう」と思い、「ビール、プリーズ」と言っても通じません。「ビール」「ビア(ビアー)」です。

ビールを飲む人たち
ビールで乾杯!

食後に「コーヒー」を飲みたくなったので「コーヒー、プリーズ」と言っても、これまた通じません。「コーヒー」「カフィ」と発音します。どうかお店の人を困らせないでください。

※固有名詞(人名、地名、国名、会社名など)は読み方が異なるものはたくさんあるので、ここでは取り上げません。

英語では発音が違う単語を記しておきましょう。

英語では発音が違う単語
日本語と英語では発音が異なる語

誤った日本語に置き換えられている語

次に日本語として使われている語で英語では通じないものを取り上げます。

例えば、日本語で以下の文章を書いたとします。

アルバイトしている若者が派手なズボンとトレーナーに身を包んでオートバイに乗り近くの店へ行ってホットケーキとフライドポテトとココアを注文した。

敢えて読点を使っていないので読みづらいですが、我慢してくださ~い。
この文に出てくるカタカナ語は日本では普通に使っていますが、残念ながら英語としては通じません。カタカナの部分は次の()内のように置き換えれば英語になります。

アルバイト(part time job)で生活している若者が派手なズボン(pants)とトレーナー(sweatshirt)に身を包んでオートバイ(motorcycle)に乗り近くの店へ行ってホットケーキ(pancake )とフライドポテト(French fries)とココア(hot chocolate)を注文した。

他にもいくつかの例をあげておきましょう。

●冷たい食べ物を温める電子レンジは英語では「microwave oven」と言います。日本では「チンして」で通じますけどね。

●病院でのレントゲン「x-ray」です。日本で使うレントゲンはドイツ人の発見者であるヴィルヘルム・レントゲンから来ています。

ペットボトルは英語では「plastic bottle」ですが、このペットボトルのペット「PET」Polyethylene Terephthalate(ポリエチレン・テレフタレート)から取ったものです。

●現在はノートパソコンを利用している人が多いですが、英語では「laptop PC」、単に「laptop」だけでノートパソコンを表します。ちなみに「lap」のことです。

●最後に、何かと波風を立てたアメリカのトランプ元大統領ですが、ゲームのトランプ「cards」と言います。

「Lat's play cards.」「トランプして遊ぼうよ」です。trump「切り札」という意味なのですが、トランプ元大統領がアメリカの「切り札」になったかどうか。。。

では下にカタカナ語では通じない代表的な語句を記しておきます。

カタカナ語では通じない代表的な語句
カタカナ語と正しい英語

これ商品名だよ!

シャーペンは鉛筆のように削らなくてもいいので便利ですが、シャーペンは「mechanical pencil」と言います。

今じゃ「Can I borrow your pencil?」で鉛筆だけじゃなくてシャーペンも含んでいるので嫌われていなければ貸してくれます。でもボールペンはpencilと別なので、「ballpoint pen」と正しく言わなくちゃね。

「シャーペン」は1830年代にアメリカで発売された最初のシャーペンが「エバーシャープ (いつも尖っている)」という商品名だったことに由来しています。

紙を何枚かをまとめて留めるホッチキス。ホッチキスは「stapler」と言います。

※日本に初めてホッチキスが登場したのは明治時代。このときのものは「E・H・HOTCHKISS社」の製品だったので、ホッチキスという名が浸透しました。

他にも商品名を使っている言葉はたくさんあると思います。