ブラックフライデー
ブラックフライデーとは
Black Friday(ブラックフライデー)は11月の第4金曜日に行われる大安売りの日のことです。アメリカの感謝祭(11月第4木曜日)の翌日に当たります。
因みにカナダの感謝祭は10月の第2月曜日ですが、ブラックフライデー・セールはアメリカと一緒の日である11月第4金曜日に行われています。金曜日の1日だけでなく、この金曜日を含む週や週末をブラックデーウィークとして安売りしている店も多いです。
カナダのブラックフライデー
カナダのブラックフライデー・セールはアメリカよりずいぶん後に始まりました。カナダでのブラックフライデー・セールが本格的に始まったのは2008年頃からです。
アメリカのブラックフライデーでの値引きが大きいので、2001年ごろから大勢のカナダ人がアメリカに行くようになりました。
多くの客がアメリカに買い物に行ってしまうとカナダの小売店の売り上げが落ちます。それを懸念した小売業者は、アメリカに行くカナダ人の買い物客を引き留めるため、カナダでも安売りするようになりました。
今ではあちらこちらでブラックフライデー・セールを行っています。
日本のブラックフライデー
日本でもブラックフライデー・セールをする店が出てきました。先日、デパートに行ったら「ブラックフライデー」という看板を見ました。ひょっとしてだいぶ前から日本でもブラックフライデー・セールがあるのかもしれませんね。私はカナダに長年住んでいて、この時期に日本にいることがほとんどなかったので知らないだけのような気がします。
12月に入ると年末商戦が盛んですが、11月は売り上げが1年でも最も低いほうです。それで、売り上げを伸ばすために11月の終わりにブラックフライデーを取り入れたようです。
なんでも商売に結び付けようと作戦を練っていますね。クリスチャンでもないのにクリスマス商戦が盛んですし、バレンタインデーだけでなくホワイトデーがあったり、昔はなかったハロウィーンがあったり、商魂たくましいですね。
北米も日本も、この日を境に年末商戦が始まります。
セールの品物
この日が近づくとセールのチラシが多く配布されます。新聞にはさんであったり、ウェブサイトに掲載されていたりします。40%引きや50%引きが多いですが、中には70%引きのものまであります。
あまり欲しくなくても半額だったらかってしまうの~
もともと感謝祭用の品物の売れ残りセールだといわれています。クリスマス用の品物を安く売るクリスマス翌日のBoxing Dayに似ていますね。
ブラックフライデーの由来
1961年ごろからアメリカのフィラデルフィアで感謝祭の翌日に安売りする店が現れてきました。そのような店で買い物をしようと人が押し寄せ、道路が人や車で混雑しました。
警察官は人ごみや車の整理のため、仕事が増え、気が滅入って『真っ暗な金曜日』と言い出しました。
でも、警官たちの負の気持ちを表したブラックフライデーじゃなく、『お店が儲かり黒字になる金曜日』とフィラデルフィアの新聞が宣伝し始めたのでした。それ以来、ブラックフライデーは”安売りで買い物が楽しい金曜日”という思いに転換したのでした。
ブラック・アイ・フライデー
black eye
アメリカではブラックフライデー(Black Friday)のことを『Black-Eye Friday』という人もいます。
black-eyeというのは目の周りにできた黒いあざのことです。品物を取り合いして、ケンカになり、あざを作ってしまうのです。
ブラックフライデーにはケンカや事故が起きるってことです。ちなみに過去に起きた”事件”をいくつか紹介しましよう。
それは2008年にNYのウォールマートで起きました。およそ2000人の客が店のドアが開くやいなや我先にと雪崩のように入り込みました。倒れた男の人が人々に踏まれて窒息死したのです。この店では他にも妊婦を含め、11人が怪我をしました。
2012年にはフロリダのウォールマートの外で2人の人が銃で撃たれて死にました。この人たちは買い物をするため、駐車スペースの取り合いでケンカになったそうです。
2013年には万引きをして車で逃走しようとした男を警察官が発砲しました。この男性は死にました。
その他にもブラックフライデーにはいろいろと事件が起きています。アメリカのブラックフライデーで買い物をするときには注意が必要ですね。