パウエル祭

パウエル祭って何？

日系カナダ人の芸術や文化を楽しむイベントです。

正式にはパウエルストリートフェスティバルといいますが、日本人の間ではパウエル祭と言っています。２日間にわたる無料のイベントです。

パウエル祭には毎年１７，５００人近くの人が訪れています。

パウエルストリートの歴史

戦前、パウエルストリートには日系人が数千人住んでいました。魚や肉を売る食料品店、雑貨屋、食堂、宿、銭湯、散髪屋、不動産屋など、日本にあるものは何でも揃う日本人町として栄えました。

戦争が始まり、カナダの敵国になった日本人は財産を没収され、内陸のほうに強制移動させられました。
※私の親戚のおばさんのお子さんは収容場で生まれました。

戦争が終わり、日系人の中にはバンクーバーには戻ってこず、オンタリオ州や隣のアルバータ州に棲家を移す人もいました。バラバラに散らばったのでパウエル街は戦前ほど賑わうことはありませんでした。

１９８０年ごろは日系人の魚屋、日本食料品店、日本レストランなどが細々と経営されていました。今は大きな店を構えている日本食料品店の「ふじや」ですが、その頃はこのパウエル街にありました。当時、店はとても小さくて、ご主人と奥さんが一生懸命働いておられました。
パウエル街は昔と比べて貧相な町になってしまいました。日本レストランが２軒ほどあり、日本人が経営している魚屋や雑貨屋があったぐらいです。近くには浮浪者もいたし、かつてのホテルらしき住宅がおんぼろアパートに変わり、住民の質が決して良いとはいえなくなりました。今もあまり変わっていません。

でも、パウエル祭のときは多くの人が集まってきて様変わりします。

パウエル祭はどこでするの？

パウエル祭はパウエルストリートに面したオッペンハイマ―公園で行います。

オッペンハイマ―公園はダウンタウン・イーストサイドにあります。この辺りは治安が良くないので気をつけましょう。

パウエル祭はいつ？

パウエルストリートフェスティバルは１９７７年から開催されています。

２０２２年度は７月３０日（土）～３１日（日）の１１時３０分から１９時までです。

パウエル祭では何があるの？

パウエル祭は日系人の伝統を受け継ぐよい機会であり、また、日本文化をカナダの人に紹介する日でもあります。

会場では日本舞踊、太鼓、合気道、空手、日本拳法、居合道、少林寺拳法、弓道など、日本の伝統的なもののデモンストレーションが行われます。
誰でも参加できる綱引き、スイカ割り、盆踊りなどもあります。みんなで踊る炭坑節は楽しいです。
相撲大会は毎年大人気です。
お腹がすいたら、たこ焼き、焼きそば、ぜんざいなど、日本の料理も食べることができます。
祭に欠かせない御輿（みこし）も出ます。

詳しくは以下のサイトでチェック！

パウエル祭協会　ウェブサイト
https://powellstreetfestival.com/
★Full Events Listingをクリックし、learn moreを押すと日本語でも説明してあります。

英語の勉強になるかも。。。