キャピラノ吊り橋
キャピラノ吊り橋ってどこにある?
![キャピラノ吊り橋の場所](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/map-capilano.jpg)
![キャピラノ吊り橋の入り口](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/1.capilano-entrance.jpg)
![キャピラノ吊り橋 前景](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/3.capilano-suspension-bridge.jpg)
ダウンタウンの北にあるライオンズゲート・ブリッジを渡り、ノースバンクーバー市のキャピラノ・ロードを北上したところに「Capilano Suspension Bridge」(キャピラノ・サスペンション・ブリッジ)があります。ダウンタウンから車だと20分ほどで行くことができます。
※「suspension」(サスペンション)というのは「吊るすこと、ぶら下がっていること」という意味です。この名詞は「suspend」(吊るす)という動詞からきています。また、昔流行った「ズボン吊り」のことを「サスペンダー」(suspender)と言いますが、これも「suspend」から派生した言葉です。
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おじさんがよくつけているズボン吊りのことですね
![](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/old-man.png)
ズボンが下がると迷惑だからの
キャピラノの名前の由来
![キャピラノ吊り橋のある場所に住んでいたインディアン](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/4.capilano-indian.jpg)
Capilanoと言う名前はこの辺りに住んでいたJoe Capilano (1850–1910) というファーストネーション(インディアンのこと)の人物名です。
ちなみにCapilanoは元々「Kia’palano」と綴っていましたが、のちに英語化されて今のように綴られました。その意味は「美しい川」です。
夏の終わりごろから秋にかけてキャピラノ川にはたくさんのサーモンが遡上してきます。
キャピラノ吊り橋の歴史
1888 | スコットランドの土木技師および土地開発者であるジョージ・グラント・マッケイがキャピラノ川の両側にある6,000エーカーの森を購入し、峡谷に小屋を建てました。 |
1889 | 彼はオーガスト・ジャック・ハトサーラーノという人物と麻のロープと杉の板で作られた橋を峡谷に吊るしました。 |
1903 | マッケイの死後、麻のロープの吊り橋はワイヤーケーブルの吊り橋に置き換えられました。 |
1910 | エドワード・マホンがキャピラノ吊り橋を購入。 |
1911 | マホンがティーハウスを建設。 |
1914 | ケーブルを追加し、橋を補強しました。 |
1935 | マック・イークランがマホンから橋を購入。公園にトーテムポールを置き、原住民のテーマを追加しました。 |
1945 | アンリ・オーベノーが吊り橋を購入。 |
1953 | レイ・ミッチェルが吊り橋を購入。ケーブルの両端を13トンのコンクリートで固めました。そして橋の西側にトレイルを作り、ティーハウスをギフトショップに改造しました。 |
1983 | ナンシー・スティバードが父親のレイ・ミッチェルからキャピラノ吊り橋を購入しました。 ナンシーはキャピラノ敷地内のさまざまなアトラクションの開発をし、現在も多くの訪問者を集めています。 |
キャピラノ吊り橋はどんなとこ?
橋は長さが137メートルあり、下を流れるキャピラノ川の水面から70メートル上空に吊り下がっています。橋を渡るときはすごく揺れるので、スリル満点です。
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故意に吊り橋を揺らすと監視員にアナウンスされますぞ!
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前におじさんが揺らして注意されたんですよねー
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あははは、そんなこともありましたなぁ
![キャピラノ吊り橋の入り口](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/5.capilano-bridge-entrance.jpg)
![キャピラノ川](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/6.capilano-river.jpg)
吊り橋のサイドにはロープとネットが貼られていますが、小さな子を抱っこして渡るときには、ロープより上に子供を出さないようにと警告しています。
実は以前(1999年9月)、ある母親が1歳半の赤ちゃんを吊り橋から落としてしまいました。赤ちゃんはダウン症だったので、故意に落としたのかどうかで裁判沙汰になったことがあります。
お楽しみは吊り橋だけではない
キャピラノ・サスペンション・ブリッジの敷地内には吊り橋だけでなく、他にもいろいろ楽しめるものがあります。
![キャピラノ吊り橋の歴史](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/2.capilano-history.jpg)
入園すると、まず歴史がわかるようになっています。地元のインディアンから土地を買ったこと、吊り橋を作るのに使用した道具などが展示してあり、当時の生活の様子がわかります。
![キャピラノ吊り橋 トーテムポール](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/7.capilano-totempol.jpg)
先に歩いていくと、そこらにいくつかトーテムポールが立っています。この辺りにはスクワミッシュ・ネーションという部族が住んでいて、これらのトーテムポールは彼らの作です。
![キャピラノ吊り橋の敷地にある土産屋](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/8.capilano-souvenir-shop.jpg)
吊り橋の手前に土産屋があります。ここではファーストネーションがデザインした衣類、アクセサリー、宝石、毛皮製品などが売られています。
![地元の生き物を説明している](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/9.capilano-book.jpg)
吊り橋を渡ると、この辺りに生息している野鳥や昆虫などのことが紹介してある本の形をしたボードがあります。子供も大人も勉強になります。
他にもトレイルがあったり、マスが泳いでいる池があったりします。
敷地内には吊り橋以外に人気のあるアトラクションが二つあります。
Treetops Adventure
一つは、「Treetops Adventure」といわれるものです。敷地内には数多くの大木が天に向かって伸びています。何種類かの木がありますが、中でも「ダグラス・ファー」という木は通常60メートルから70メートルにもなります。(中には100メートルを超える木も)ダグラス・ファーは日本語でアメリカトガサワラ、若しくは、アメリカ松と言います。
そんな大木から大木へと、橋を渡してあるのが「Treetops Adventure」です。橋は全部で8つあり、みんな吊り橋です。一番高い場所だと地上30メートルほどあるので、スリル満点です。
![木々を渡る吊り橋](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/12.capilano-treetop-bridge.jpg)
![いくつもある吊り橋](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/13.capilano-treetop-bridge-01.jpg)
![大木を自然のまま使った吊り橋](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/11.capilano-treetop-bridge-01.jpg)
Cliffwalk
もう一つは、「Cliffwalk」です。これは崖の横に数本のロープで支えられた細い橋や階段を歩いてスリルを味わうものです。このCliffwalkは2011年6月に作られたもので、キャピラノ吊り橋公園の中では最も新しいアトラクションです。途中、足元がガラス張りのところもあり、下を流れるキャピラノ川の上に立っているようなものでゾクゾクします。
![岩からワイヤーでつないでいるクリフウォーク](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/14.capilano-cliffwalk.jpg)
![ガラス張りの展望所](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/15.capilano-cliffwalk.jpg)
![上から見たクリフウォーク](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/16.capilano-cliffwalk.jpg)
夜のキャピラノ
カナダの冬は長いです。といってもバンクーバーはそれほど寒くはないのですが、緯度が高いため、暗い時間が長いのです。冬至のころは4時過ぎには薄暗くなりますし、朝は8時近くまで暗いです。冬場の夜はキャピラノ吊り橋公園内が電飾を施されます。昼間見るこの公園の様子とは違い、とてもきれいです。
![夜のキャピラノ吊り橋の入り口](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/17.capilano-night.jpg)
![ライトアップされたキャピラノ吊り橋](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/18.capilano-night.jpg)
![ライトアップされた敷地内](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/20.capilano-night.jpg)
![ライトアップされたトーテムポール](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/19.capilano-night.jpg)
![ライトアップされた休憩場所](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/21.capilano-night.jpg)
![夜のクリフウォーク](https://canadajpn.com/wp-content/uploads/22.capilano-night.jpg)
料金(2021年)
大人 | 17-64歳 | $54.95 |
シニア | 65歳以上 | $49.95 |
学生 | 17歳以下+ID | $41.95 |
ユース | 13 – 16歳 | $29.95 |
子供 | 6 – 12 歳 | $18.95 |
幼児 | 6歳未満 | フリー |
家族パス(3) | 大人2人+16歳まで1人 | $125 |
家族パス(4) | 大人2人+16歳まで2人 | $135 |
キャピラノ吊り橋(サイト・英語)