ナッツ・ベイリー野球場

大谷選手の相棒

今年、野球の話題と言えば大谷選手。言わずと知れた打者とピッチャーの二刀流で、日本だけでなく、大リーグでも彼の話が絶えません。いや、彼のことはスポーツ界すべての関心ごとですね。

大谷選手の快挙は多くのメディアが取り上げていますが、ここではエンゼルスのチームメートであり、大谷選手がピッチャーをするときにほとんどの機会でキャッチャーを任されるカート・スズキ(Kurt Suzuki)のことを取り上げたいと思います。

※KurtはKurtisの省略形です。

カート・スズキ

本名はKurtis Kiyoshi Suzukiと言います。ハワイのマウイ島出身の日系アメリカ3世です。

実は、彼とバンクーバーは関りがあるのです。彼が大リーグに上がる前のマイナー選手だったとき、バンクーバーにあるナッツ・ベイリー野球場でプレーしていたのです。46試合という短い期間ですが。

彼はカリフォルニア州立大学の学生時代に全米大学一になり、捕手として好成績を挙げ、全米大学代表チームにも選ばれました。2004年のメジャーリーグのドラフトでは、2巡目、全体の67番目でオークランド・アスレチックスから指名を受けました。そしてプロ選手として、当時オークランド・アスレチックスのファームチームであるバンクーバー・カナディアンズでプレーを始めたのでした。

※現在バンクーバー・カナディアンズはトロント・ブルージェイズの傘下となっています。

ナッツ・ベイリー野球場

じつはこの野球場は長年Nat Bailey Stadium(ナッツ・ベイリー・スタジアム)と呼ばれていたのですが、2010年にスポンサーである銀行の名前が前について、Scotiabank Field at Nat Bailey Stadiumと変わりました。しかし、いちいちそんな長い名前を言うのは面倒なので、今でも地元の人はナッツ・ベイリー・スタジアムと言っています。

この野球場ができたのは1951年です。当初は5,132人が収容可能でしたが、2007年のオフシーズンにところどころ改修され、現在は6,413人収容できます。観客席だけでなく、コンセッションやトイレもきれいになり、子供の遊び場もグレードアップしました。

それではカート・スズキがプレーしていたナッツ・ベイリー野球場(Nat Bailey Stadium)を写真を交えて紹介しましょう。

ナッツ・ベイリー野球場
バンクーバーにあるナッツ・ベイリー野球場
ナッツベイリー野球場の入り口
ナッツベイリー野球場の入り口
野球観戦するお客
野球観戦する大勢のお客

7月に試合を見に行きました。試合は夕方から始まります。カナダは緯度が高いので、夏は日が沈むのが遅く、7月中頃は真っ暗になるのが午後9時半ごろです。

この日は6000人ほどの観客がいました。グランドでは選手たちが試合前のウォーミングアップをしていました。マイナーリーグとはいえ、グランドはきれいに整備されていました。

野球の試合
カナディアンズの試合
ナッツベイリー野球場のバックスクリーン
ナッツベイリー野球場のバックスクリーン
バックスクリーンに映ったファン
バックスクリーンに映ったファン

外野には大きなスクリーンが備えられています。ここにリプレーを映し出します。また、お客さんたちの様子も映ったりします。

画像の左のほうにビールジョッキのようなのが写っています。実はビールではなくて、ルートビアというアルコールが入っていない炭酸飲料です。バッターが打球をこの看板に当てると、この日会場に来ている人全員にこのルートビアがプレゼントされます。

※ルートビアは独特な味がするけれど、癖になる人もいるようです。ルートビア味のキャンディや飴なども販売されています。

50/50のチケットを売るスタッフ
50/50のチケットを売るスタッフ
お菓子と飲み物を売るスタッフ
お菓子と飲み物を売るスタッフ
カナディアンズのマスコット
カナディアンズのマスコット

50/50チケットを売るスタッフがいます。50/50(fifty-fifty)チケットというのは数字を書かれた券を購入し、その番号が当たれば購入した人の全額の半分がもらえるという宝くじのようなものです。残りの半分は球場関係の利益になったり、一部を少年野球の発展に寄付したり、がん患者や子供病院に寄付したりします。

野球場ではおなじみのお菓子やジュースを販売する人もいます。

カナディアンズのマスコットは人気があり、横に並んで記念写真を撮る子供たちが大勢います。

ナッツ・ベイリー野球場のマスコットたち
ナッツ・ベイリー野球場のマスコットたち
レーキでグランドを整備するスタッフ
レーキでグランドを整備するスタッフたち
イニングの合間に食べ物を買う人たち
イニングの合間に食べ物を買う人たち

イニングとイニングの間にはいろいろなマスコットが余興をし、観客を楽しませてくれます。マスコットには日本食が流行っているのか、寿司やワサビ、箸や醤油などがありました。

レーキ(rake)でグランドをきれいにしているスタッフがいます。この球場では人力でグランド整備するのですね。

休憩時間にはフードコンセッションに人が集まります。試合が夕食時間帯なので、おつまみとビールを買う人が多いです。

花火
試合が終わった後の花火
花火
打ち上げ花火が続く
花火
この日最後の花火

試合が終わり、球場も暗闇に包まれました。この日は花火が上がりました。毎日花火があるわけではなく、夏の週末だけ行われます。大きな花火大会ほど派手ではありませんが、こうして花火が見られるのはいいものです。花火はいつ見てもきれいですね。